私が初めて「育休後カフェ®」という場の存在を知ったのは、育休からの復職直後、2016年頃のことです。
その時最初に思ったのは、「『他』とどう違うの?」ということでした。ここでいう『他』として、すぐに思いついたのは、私自身多少なりとも参加したり見聞きした経験があるワーママ向け対話イベントです。
昨今、ワーママ向けコミュニティやセミナーは色々行われていますが、中でも、「育休プチMBA勉強会」「NECワーキングマザーサロン」「育休後カフェ®」の3つの事業は、私の知人ネットワークだけで恐縮ですが、認知度が高いようです。
「どう違うの?」という疑問はどうやら私だけでもないようで、実際よくいただく質問のひとつでもあります。その度に口頭で説明をしてきましたが、かったるいので(笑)記事としてまとめておきたいと思います。あくまでエッセンスのみですので、個々の事業について詳しくは参考情報欄から公式サイトをチェックしてくださいね。
【ご注意ください】
この記事は各事業の特徴をなるべく簡潔・フラットにまとめることで、読者の方がどのイベントにどう参加するか、検討される際においてご参考いただくことを目的としています。
各事業の公式Webサイトに掲載されている情報をもとにファクトをまとめましたが、ポジショニングなど一部の分析はヤザワの主観に基づく見解が含まれますので、その点どうかご了承ください。また各事業関係者からの、掲載内容に関する正誤情報や補足要望は、お問い合わせフォームからいただけますと大変助かります。
【参考情報】
育休プチMBA勉強会
https://workshift.co.jp/service/individual/ikukyumba/
https://ikukyumba.wordpress.com/
私自身も参加したことがあります
NECワーキングマザーサロン
http://blog.canpan.info/wms/
私自身はあいにく参加したことが無いのですが、関係者の知人多数あり
育休後カフェ®
http://empublic.jp/iku/
「育休プチMBA勉強会」「NECワーキングマザーサロン」「育休後カフェ®」の違い ①ターゲット
各事業で想定している参加対象者の主なモチベーションをマッピングしてみました。
あくまで各事業の総論であり、個別イベントによっては多少異なることもありますが、個人的には結構しっくり来るかんじです。
[18.6.29]ご指摘をいただき、縦軸下の表現を修正しました。
「育休プチMBA勉強会」「NECワーキングマザーサロン」「育休後カフェ®」の違い②開催体制
次に、いくつかの論点で、ごく簡単に整理をしてみました。
こうして事業を並べてみますと、ターゲット・内容ともに、重なりと違いが見えてきますが、私が特に注目した違いは、「開催体制」。
「育休プチMBA勉強会」と「NECワーキングマザーサロン」は、コアになるビジョンや方向性のもと、ボランティアによる運営チームが構成され、それを営利企業やNPOが知見を生かしてきっちりサポート、という生態系によって運営されています。
対して育休後カフェ®は、「育休後の働き方を考えるためのリラックススペース」というコンセプトがありつつも、細かい進行・構成は、プロデューサーである育休後カフェ®ファシリテーターの裁量が大きいのが特徴です。
育休後カフェ®ファシリテーターの育成プログラムは、場作りの専門家から「座学+実践」を複数日、みっちりトレーニングを受けるハードな内容です。両立支援制度やキャリアの専門家である、社会保険労務士やキャリアコンサルタント、人事担当者などが多いのも、他の2つの事業とは少し違うところではないかと思います。
つまり、ファシリテーター本人が有する専門性や、当事者として乗り越えてきた困難(「小1の壁」など)、また参加者の傾向や地域性、トレンド等を汲んだ、アイデアに富んだ運営が行われています。今後もファシリテーターは増えますから、それだけバラエティに富んだ場が生まれる可能性があります。もちろん、成増でも!
やや乱暴ですが、まとめとして、私なりの各事業オススメはこんなかんじです:
育休プチMBA勉強会:「いま育休中の、総合職や専門職に就いている方で、育児でちょっと"なまってしまった" ビジネス感覚を取り戻したい方や、この際だからマネジメント思考を勉強したい女性」向け。やる気とタイミング次第では運営に関わる機会も
NECワーキングマザーサロン:「就労状況や結婚・妊娠・出産経験を問わず、いろいろな価値観を持つ女性たちと幅広く対話しながら、自分自身ととことん向き合いたい女性」向け
育休後カフェ®:「育休からの復職を果たした(※企画によっては育休中の方を対象にしたものもあります)女性(男性もOK)で、復職後の働き方や育児・家事との両立に伴う悩みや気持ちを共有し、自分なりの方向性をみつけたい」方向け。※イベントの方向性は毎回異なるので、Webサイトでよく確認するべし!
いかがでしたでしょうか。
どの事業も参加者同士のコミュニケーションを中心にし、女性の自分らしい人生を考える機会になることを目的とした、素晴らしいものです。
また今回は対話イベントに特化した記事にしたため、触れませんでしたが、復職支援の観点では「スムーズに復職したい」「もう一度働きたい」といったニーズに応える事業も登場しています。例えば「ちょっとずつ働きながら感覚をつかむ機会」として、リハビリを兼ねたインターンシップやボランティアプログラムを提供する事業(ママボラン、ママボノ、Warisワークアゲインなど)も。ご興味ある方は公式サイトをチェックしてくださいね。
自分がどれに参加するか、検討している方はもちろん、大切なパートナー、同僚・友人へおすすめする際に参考いただき、少しでも背中を押す材料になれたら嬉しいです。
育休後カフェ@成増 SUMMER 7月28日・8月18日に開催!
仕事をしながら子育てしている(したい)方たちが、男女問わず悩みをわかちあい、共感し励まし合うことによって、これからの自分の働き方や子育てを主体的に考える、きっかけづくりの場、 安心して本音で話せる場「育休後カフェ®」。
7月28日・8月18日に板橋区成増で開催します!
テーマはどちらも「時短勤務とキャリアアップ」。
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