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【開催報告】「天職」とはめぐりあうものではなく創り上げるもの ~育休後カフェ®「転職という選択肢」@水道橋~

更新日:2019年2月5日



どうもこんにちは。

娘3歳の口達者ぶり芸達者ぶりに親バカ街道驀進中、育休後アドバイザー®/育休後カフェ®ファシリテーターのヤザワヒロミ(板橋区成増在住)です。


2019年2月3日(日)。大学受験まっただ中の水道橋の片隅で「育休後カフェ®『転職という選択肢』」を開催しました。


インフルエンザや胃腸風邪が猛威を振るいまくる時期柄、キャンセル相次いだものの、当日は13名もの方にお集まりいただきました。赤ちゃん連れでいらした方も何人もいらっしゃり、ほっこり。

今回は、さいたま市や越谷、川崎・横浜など、埼玉県・神奈川県在住の方も多く、関心の高さを改めて感じました。


11月開催時と同様、私が最初にショートピッチし、共催のつちやしのぶさん(IT企業勤務)、青柳博子さん(教育系ベンチャー勤務)とでミニ座談会、後半は20分×2セッションの対話タイム、といった流れで進めました。


前回の反省から、前半のピッチは結構絞り込んだのですが、案の定、2時間の予定が30分ほどオーバー。。。てへぺろ。とはいえ、私もみんなも言いたいことがいっぱいあり、もうこれ以上削れないので、次回からはもう「これは2時間半のイベントです」(キリッ)と言って回ることにしたいと思います。



土屋さん目線で、印象に残ったやり取りをまとめていただいています。

こちらも、ぜひお読みくださいね★




自分の働き方は、自分で決める。自己決定に必要なのは自分の棚卸しと情報収集力。周りの力を借りて言語化する



私たちがイベントを通じていちばん伝えたかったことは、「自己決定」と「自分らしい仕事=『天職』の柔軟な捉え方」。

  • どう働きたいか、何を大切にしたいのか、自分なりの優先順位を決めよう。

  • ついつい近視眼的に「あーマミートラックに入っちゃった、もう私は終わりだ」と天を仰ぎがち。けれど自分にとっての優先順位は、未来永劫同じではなく「短期(1年など)/中期(3年、5年など)/長期(10年など)」など時期によって変わるのが当たり前なんだから、その都度柔軟に生き方・働き方を変えていこうじゃないか。

  • 自分の強みを「テクニカルスキル」「ポータブルスキル」「スタンス」に分けて整理していこう。特に「私、これと言って強みがなくて・・・orz」と自己評価が低い人ほど、たいてい、自分の強みが見えていない。

  • 悶々と悩んでいるよりも、レジュメにまとめるなど、まずは言語化したほうが良い。キャリアカウンセラーなど第三者の力を借りるともっと良い。転職エージェントはそのためにいるプロでもある

  • 同一企業での社歴が長い人は「あーあ、みんな転職していくなあ・・私も転職したほうがいいのかなあ」などといった思考に陥りがち。まあ落ち着こう!それ、隣の芝が青く見える症候群の典型的症状だから!そんなに長くいられることにはちゃんと理由があるから!転職以外の選択肢を組み合わせて天職にしていこうよ!


自分なりの優先順位を整理しておくことはとても有効です。そのために副業/複業/プロボノなどを組み合わせて、外の世界を知りながら自身の市場価値を見極めたりスキルを研鑽していくことも、ぜひ、視野に入れてみてほしい選択肢です。


また当面、育児や介護・妊活・趣味・学習などの優先順位が高い人は、これまでのキャリアが途切れないようにできる程度で低空飛行できる仕事を探す、という選択肢も、非常に大切だと思います。もちろん、その仕事だけをずーっと淡々とこなすだけなら「ライスワーク」と他人からは揶揄されるかもしれません。ですが、それが自分の優先順位に従った自己決定の結果ならば、もんもんする必要などない、胸張っていればいい。誰に何も言われる筋合いなどない、立派な「天職」と言っていいのではないでしょうか。


そして育児や介護がいつか終わりを迎え、フェーズが変わったら、またフルタイムに戻るなり、独立して細かなニーズに答えていったり、資格など新しい学びに挑戦するなど、また優先順位を変えればいいのです。


ちょっと前までは「正社員のレールを外れたら終了」的な価値観がありました。けれど今や、正社員だって雇用不安のご時世です。そして「定年退職」もそのうち都市伝説になるでしょう。

一方でインターネット上で様々な仕事が生まれ、完結するようになり、正社員でなくてもさまざまなスタイルでフレキシブルに働ける機会がどんどん増えています。

在宅でも、東京にいなくても、自分のスキルを知り、優先順位を決めて、高い成果を上げている育休後世代は、私の本業にも、たくさんいます。


キャリアアップ=年収アップ

キャリアダウン=年収ダウン

転職するのなら年収が上がらないといけない


こんな、誰が決めたのかわからない(どうせ人材業界のコマーシャルだと思います)単純かつ押し付けがましい価値観にぃぃぃ、どうか振り回されないでぇぇぇ!とミュージカル仕立てで歌い上げたい。




育休後の転職「残業ありきの仕事」か「時短の仕事」しかないわけない!時代は「残業なしフルタイム」だ



参加者のおひとり、外資系コンサルから事業企画職へと職種転換を望み、転職活動を始めた方から、衝撃的なエピソードを相談されました。


「面接に行ったら先方の人事の人から『育児中でお時間に制約あるんですよね?残業できないのにどうやって成果をあげようとお思いでしょうか』と詰められて、なんとなく『ですよねー』って納得してしまいました。だからといって、時短勤務のような働き方だと自分のこれまでのキャリアが生かせない気がして。どうしたらいいんでしょう」


えー、つまりそれは”残業できない人には価値がない”ってことっすか?


もう平成も終わろうって時代に、面と向かって思いっきり、そんなことを当事者に言っちゃう人事部(会社)って終わってる・・・とげんなりしたのは私だけではないはずだ・・・


恥じらいもなく「残業できないんですか貴方」などと言っちゃう人事部。

更にその発言に対して返す言葉がない候補者。

両方に共通するのは「残業ありきの働き方」が常識として未だ跋扈していること。

この問題の根深さに、私はめまいがしました。


「残業」って企業にしたらコストそのもの。残業手当を払っているのなら見えるコストですし、払っていないのならばそれはブラック企業です。

その程度のことを認識できていない、あるいは認識していてもマネジメントできない、残業ありきで業務設計するような企業や管理者は無能呼ばわりされてもおかしくないです。


「新卒で入った会社で、みんなが当たり前のように残業しているから、自分も残業前提の働き方でこれまでやってきた。そして、こどもがうまれたら、そういうもんでしょ、と思って、当然のように時短勤務にした。そしたら簡単な仕事に回されて、なんだか悶々・・・」


リーマンショック前後で社会人になり、必死にキャリアを積んでもなかなか昇格できず、それでも素直に働いてきて、出産して育休とって戻った(戻ろう)としている育休後世代の多くは、そんな悶々をよく口にします。


その話の中には「自分がこうしたい」という自己決定は滅多に出てきません。

そして「フルタイムで、なるべく残業せずに、高い成果を出すことでキャリアを積み続ける」という発想(選択肢)が抜け落ちている、もしくは「大変そう」と最初から視野に入れていないことが、ほとんどです。


「元の仕事に『残業なしフルタイム』で戻る」という発想が、どうして労使ともにできないのか。「残業なしフルタイム」ってそんなに変態ですかね?なんなら働くうえでの「あるべき姿」そのものじゃないですか。それをまず目指しましょうよ。どうして、そういう流れにならないのか、「残業ありきor時短」になってしまうのか、不思議で仕方がありません。


ちなみに、私はまだ子無しだった2013年ぐらいから残業なし生活を続けています。数ヶ月だけ時短勤務の時期がありましたが、すぐ「残業なしフルタイム」に戻しました。

現職含め3社経験していますがいずれも、みなし残業手当制度がありますので、それをいわば「ニンジン」としてぶら下げつつ、なるべく残業せずにいかにして高い成果を出すか、目標を作って集中して取り組む習慣がつきました。


「残業なしフルタイム」は会社にとっても本人にとっても本来一番合理的な働き方のはず。みんな「そんなのムリ」なんてあきらめないで、一緒に暴れようぜ。



参加者から頂いた声(一部)


終了後アンケートでは非常に沢山の満足の声をいただくことができました。

一方で、時間が足りない、全員と話したかった、などいくつか課題もいただきましたので、今後の参考にしていきます。参加者の方、ご回答ありがとうございました。


一部を抜粋・編集してご紹介します。

  • スキルピラミッドで自分のスキルを棚卸ししてみたいと思った。第二子の妊娠のことなども視野にいれたらいつ転職を考えたらいいか分からなかったので、そこはむしろ「妊娠可能性があってもウェルカムな会社なのか」を選ぶポイントにしたらいいとアドバイスいただいてクリアになった。逃げている自分を受け入れられました。

  • 自分が苦なくやっていて周りから評価が高いことのなかにポータブルスキルが隠れているかもしれないという話→自分の強みがどこにあるのか自分だけだとわからなくても視野を広げてみるとわかるかもと思えた。

  • いろいろ経験してるわりにコアスキルと言えるものがない一方で、いろんな職種を知っていることが武器になる場合もある。育児で時間に制約がある一方で、そのなかでも達成してきたことがある。など、一見ネガティブに捉えがちな部分も見方や言い方を変えるとポジティブに変わるという発見があった。転職は年齢やスキル等の壁でハードルが高いと思ってましたが、それはそんなハードルにならないこと。大切なのは周りから評価されている強みを知ること。

  • 転職へのハードルが下がりました。改めて自分にはどんなことができるのか考えてみたいと思いました。

  • 実際の転職体験談を聞けたのが良かったです。柔軟な働き方のための転職ってあるんだ!と感じました。会社の働きやすさは充実しているが、今のままでいいのか疑問に思っている人が多かったこと。みんなやりがいを仕事に求めているのだと実感した。スキルピラミッドを参考に書き出してみようと思いました。


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