top of page
検索
執筆者の写真OYA-NARI

【開催報告】大切なことは「自分がどうありたいか」~育休後カフェ®「転職という選択肢」@関内~



こんにちは。育休後アドバイザー/育休後カフェファシリテーターのヤザワヒロミです。


本業多忙につき、うっかり1週間ほど寝かせてしまいましたが、2月24日に横浜・関内の某所にて「育休後カフェ『転職という選択肢』」第3回をつちやしのぶさんと共同開催、7名の方にご参加いただきました。開催にあたり、多大なるご協力をいただいたFさん、ありがとうございます!\(^o^)/

★つちやさんも24日のレポートをご自身のブログにUPされています!何事も雑な私と大違いでタイムリーで正確。尊敬の眼差ししかない。ぜひご覧ください。


ヤザワ家は野球好きでして、関内へはよく野球を見に来てはベイスさんにこてんぱんにやられる(笑)のですが、その都度ちょっとした小旅行。野球シーズンオフの日曜日に来ることはめったにないので、夫と娘を引き連れ、副都心線+東急東横線をどんぶらこ、往復4時間ゆられましたよ、もちろん遠かったYo!


ですが、色々な本音飛び出すわ、初対面同士で話し込むわ、良い雰囲気で進めることができ「はるばる来たかいがあった」と嬉しくなる時間を過ごさせていただきました。


ちなみに夫と娘は、育休後カフェが終わるまでの間、夫が適当に検索して見つけた中華街にある子ども向け水族館でなかなか楽しく過ごしていたようです。同じ板橋区民のくせにこういういかしたコンテンツをさくっと検索できる夫に嫉妬しつつ金一封。


横浜はこういう、子どもと大人が一緒に楽しめるスポットが多く、それもそんなに混雑していないのは大きな魅力ですよね。横浜市行政の子ども対応は色々微妙〜(医療費助成が少ないとかおむつ持ち帰り義務とか)と愚痴りながらもなんだかんだ横浜から離れられない、という、要するに横浜ラブな市民が知人に複数おりまして「女にモテるのはいい人よりもちょいワル男」というテロップが脳裏に流れざるをえない。



転職(独立)というプロジェクトは自分しかPMがいない


この日は転職経験者として登壇予定だった青柳さんが、急きょお仕事の都合で残念ながら欠席となり、代打の切り札として、横浜市に住む中島亜紀子さんに転職経験を語っていただきました。


中島さんは私の元同僚で、尊敬する友人のひとり。

直前の登壇打診だったにもかかわらず、元同僚のよしみで快諾いただきました。


大学生と中学生のお子さんがおり、人事全般の経験をコアキャリアに、正社員ときどき業務委託、フルタイム勤務にこだわって何度か転職を重ねながら、働き続けてこられました。


中島さんにはご自身の転職経験や、その時々のエピソードなど幅広くお話いただきました。様々ありますが、特に私が心に残った3点をまとめます。



①あらゆる手段を駆使して、転職先になりうる組織の情報を調べよう


「某企業への転職時、面接や条件調整の場でアレコレ聞いて得られた回答が、いざ勤務開始してみたら全て真っ赤なウソだったんです」という、中島さんがニコニコしながら放った嘘みたいな本当の話に、会場戦慄!


これ、誇張でもなんでもないですからね、すぐそこに転がる実話です。

Vorkersなどの口コミサイトでも、情報が充実しているのは大企業や有名企業が多く、その他大多数の企業に関するナマの情報は滅多にネットには転がっていないのが実態。

残念ながら、個人レベルでそういった情報を調べるのは限界があります。


抜本的な解決策はないのですが、せめて人事だけではなく、中の人と直接話せる機会を持つのは大事だと思います。

昨今は企業側も人材難+人材定着に課題を感じており、求人サイトや自社HPでの求人票掲載に加え、メルカリで有名になった「リファラル」(社員による紹介入社)や、SNSプロフィールなどから直接人材にアプローチする「ダイレクトリクルーティング」など、人と人とがまずつながるかたちでのジョブマッチング事例がだんだん増えてきました。


SNSで簡単にプロフィールだけで繋がれる時代になりましたが、やはり一次情報が一番価値があり、誰かがアップしてくれるのを待つのではなく、自ら取りに行くべきだと思います。そういう意味でおすすめなのは「転職フェア」や「採用説明会」などのリアルイベント。カジュアルに中の人と話せる機会として足を運んでみると、いいかもしれません。


②「人材紹介会社」を知り、賢く使い倒せ


中島さんがお話された①のケースは、タチが悪いことに、人材紹介会社を通じての紹介でした(あ、私の勤務先じゃないよ!)。そりゃ信用しちゃうよね。なんかごめん。


人材紹介会社とは本来、企業・個人間に横たわる情報ギャップを埋めるために存在するものです。しかし、業界で働くひとりとして率直にカミングアウトしたいのは、まだ取引が浅い顧客企業のことまでは、理解しきれていないことも多い。こんなのドヤ顔で書くことじゃないのは重々承知、「事前に知っておけよ」っていうツッコミにはぐうの音も出ないのですが、時々地雷が埋まっていることは事実。


また、人材紹介会社にも総合型(どんな業種業界も浅く広くやる会社)と特化型(得意領域を専門にやる会社)とがあります。特化型のほうが丁寧、とか、大企業がやっている総合型だから決まりやすい、とかそういうのは単なるステレオタイプであり、人材紹介会社といってもいろんな会社があります。


転職は自分のことですから、候補者の方におかれましては人材紹介会社任せにせず、可能な限りさまざまな情報をあらゆるルートを駆使して調べ、自分ごととして検討していただきたい、というのが本音です。


何度も繰り返しお伝えします、

転職(独立)というプロジェクトは自分が主役であり、PMです。

ただし、だからといって、一人でやる必要はない。


ただでさえ忙しい育休後世代ですから、アウトソーシング活用と同じ感覚で、しっかり目的を持って、人材紹介会社を活用できるリテラシーを持っていただきたいです。例えば自分の強みをスキルピラミッドで棚卸し構造化したり、訴求力あるレジュメにしていくため、有料のキャリアカウンセリングに思いきって自己投資するのも悪くないでしょう。


あるいは自分だけの発想や検索力ではなかなかたどり着かない非公開案件を紹介してもらうというのも人材紹介会社の大きな利用価値といえます。

ちなみに私は総合型と特化型の2種類の人材紹介会社に相談し、第三者目線で自分の価値を評価してもらいつつ、直接応募と同時並行で転職活動を進めた経緯があります。参考になれば幸いです。(私自身の転職経験談はこちらに詳しくまとめてあります



③「転職すれば全てハッピー」は幻想である


いまの職場の状況が悪く、例えば残業が多い・上司や同僚とうまくいかない・両立に理解がない、といったことで悩んでいる方が転職にすがりつきがちなのは「違う職場に転職すれば、こういう問題ってなくなるんじゃないか」という淡い期待があってのことでしょう。


ただ、せっかくのその気持ちに膝カックンするようで申し訳ないのですが、どんな職場にも多かれ少なかれ、絶対に問題はあります。残業が無い職場を探し、運よくそういう職場に転職できたけれど、実際は管理職や独身の方などがサービス残業をすることで賄っているだけだったり、人間関係に問題があったり、といった別の問題に悩むこともよくあります。


「逃げ」の動機「だけ」では、転職や独立したあとに後悔する可能性が高いと思います。「逃げ」自体は否定しませんが、「逃げたいから御社に入社したいです」なんてことが企業側に伝われば「いや、うちに来ればその問題が解決するとは限らないよ」と及び腰になるのは火を見るより明らかですよね、にんげんだもの。


「逃げ」の話とは少し違いますが、成長中の会社に入りたがる人の中には「自分が成長したいから」という人が一定数います。でもどんな会社でも、順風満帆右肩上がりの局面ばかりではありません。成長が止まったり、良くない状況になることも十分ありえます。

そういうときは「自分が成長したいから」と入社した人から順に辞めていくんです。

賢い企業ほど、そのことをよく理解し、選考基準に落とし込んで選考しています。


だからこそ「自分がどうありたいか」を考え、企業側にしっかりぶつけてほしい。

どうありたいか、とはどんなふうに生きていきたいかとか、どんな仕事をしていきたいか。

新しい職場になるかもしれない組織と自分との成長のリンクをしっかり考えてください。

そしてそれを、ちゃんと「相手に伝わる(≠伝える)」言葉に落とし込むことも大切です。


転職活動はそういう取り組みです。難しいし、迷います。楽しいこともあるけれど、概ねしんどいと思います。また、転職したとしても、それはゴールではなくスタート。悶々することも多々あると心得てください。


けれど、自分のために必死になる過程には必ず、学びがあるはずです。




自分のやりたいことが見つからなくても「自分がどうありたいか」は誰にだってある



育休後世代、とりわけ私自身を含む30代後半〜40代は、とかく「自分」を置いてけぼりにしがち。今すぐ転職を考えているわけではない方にとっても、「自分がどうありたいか」をじっくり考える機会は、長い人生における自分の座標をクリアにしてくれるはずです。


多感な時期に地下鉄サリン事件や阪神淡路大震災、バブル崩壊を経験し、就職氷河期やその後の冷え込み、リーマンショックに苦しみ。。

自分がやりたいことよりもまず「正社員でどこかの会社に入ること・居続けること」が最優先にならざるを得なかった。。。

なんとか入社して10年近くたったけれど、なかなか昇進昇格できず給料は上がらず、あるいは「名ばかり管理職」として業務量と責任ばかり増えていく。一方で自分や配偶者は親世代から「子どもはまだなの」「でも働け」「輝け」と言われ・・・


そんななか「自分がやりたいこと」って、、、えーと、なんだったっけ・・・わからない・・・という慟哭に近い声が、少なからず聞こえてきます。それは私自身の声でもある。


「自分がやりたいこと」は正直、なかなかすぐにはわかりません。

けれど「自分がどうありたいか」は、一度ちゃんと向き合い、言語化してみましょう。3年後・5年後・10年後ぐらいは割と誰でも、イメージ持っていることが多いものです。そうすれば、そこから逆算して、どんな仕事をどんなスタイルで進めていきたいか、そのための時間管理など、やるべきことはなにか、整理できていくはずです。



つちやさんとの共催による育休後カフェ「転職という選択肢」は11月から2月まで計3回開催してきました。今回でいったん区切りをつけ、更に良い形を目指して検討していきます。

自分らしくやりがいをもって働き続けたいと願う多くの方にとって「自分がどうありたいか」を考える良い機会になるように。

諸々決まり次第アナウンスしますので、どうぞお楽しみに!



参加者から頂いた声(一部)


  • 経験談を詳しく聞かせていただき、大変参考になりました!失敗談や転職にあたって気をつけたことなど、ほかの参加者の話も全て実用的で大変刺激になりました。

  • 転職活動することで、実際転職しなくても今いる職場の良さに気づけることもある。 ポータブルスキルは自分の強みである。実際転職をした方の実体験がきけて良かったです。今一度、自分が何を優先するか考えてみます。

  • ポータブルスキルはたくさんあってもどれも中途半端でスキルだと思ってなかったのですが逆に強みになる可能性に気づかせて頂きました!

  • ヤザワさんのインプットの内容や土屋さんの転職のリアルな内容はとてもわかりやすく勉強になりました。「転職はリセットではない。リスタートだ」「自分の棚卸し」「普通車からのリニアや新幹線の先頭に乗車」などの名言が心に残りました。

  • 混乱した現場の中において、様々なことを整理していくのが得意というのもポータブルスキルと伺って、なるほどと思いました。

  • 他者から褒められたことなどをメモしていくと自覚していない自分の強みに気づき、転職の際も役立ちそうと思いました。

  • 自分自身の棚卸し、やりたいこと、どう生きたいか自分自身のなかにある、モヤモヤがなんなのか、これからどうしたいか、何から手をつければよいか、見えてきた気がします。応えは自分のなかにあるのだが、見えてないだけなのですね。残りの育休中、自分自身と対話して、復帰後に備えたいと思います。


閲覧数:220回0件のコメント

Comentarios


Los comentarios se han desactivado.
bottom of page